子供の頃の自分のやりたいこと、夢中になっていたこと覚えてる?

私には娘がいるのですが、「こどもってすごい!」と感じることが多々あります。

大変なことの多い子育てですが、そのような経験を間近で味わえるというのは、醍醐味のひとつかなと感じているところです。

今回は、子育てを通しての経験からですがもしかしたら自分の将来のお仕事や何がやりたいのか、などに悩んでいる学生さんや社会人の皆さんにも、ちょっぴり役に立つかも知れないエピソードをご紹介します。

 ある日娘に「将来の夢」について聞いたことがありました。

答えは「保育園の先生か学校の先生」が今のところ。有力らしいです。

現在小学三年生の娘ですがもっと小さい頃は「プリンセス」、その後「アイドルかケーキ屋さん」でした。それぞれ理由はプリンセスは、「かわいいお洋服を着られるから」、

アイドルは「かわいいお洋服」に加えて「仲のいいお友だちと一緒にずっといられるお仕事だから」

ケーキ屋さんは「何でも好きなケーキ作れるし、ケーキ食べ放題だから」

という感じで子供らしくかわいいなぁ、と思える理由でした。

しかし最新の夢についての理由を聞くと「こいつ、すご!」と思ってしまいました。

その時は確かまだ小2でした。以下はその時の会話方式にしてみます。

私:なぜ「先生」っていうおしごとがいいん?

娘:私は教えるっていうのが好きかもしれんっておもった

私:そうやったん!なぜそういうことにきづいたん?

娘:先生が教え方がうまくてすごいって思った。お外で一緒に遊んでるときに先生が友達に何かを教えたんよ。何教えたか忘れたんやけど。。勉強じゃなくて、なんかのやり方。先生が言った通りにしただけでできたのがすごいって思ったから。

私:すごいね!先生が言葉で言っただけでその子、できたんだ。じゃあなぜ言っただけでできたんかな?

娘:私は「そんなの関係あること?」って思ったようなことやったんやけど、先生がそれを言葉でいったらその子、いままで全然できんやったのにやり方がわかって、すぐできたんよ。それをみて「教え方がうまい!」って思った。

私:おー!なるほど。『先生の教え方がよくて、できたんだ。他の人にはわからんかもやけど、その子にとってわかりやすい言葉を選んで、しかも『言葉だけで』その子ができるようになったのがすごいな』って思ったんやね!先生はその子のことをよくみてわかってくれとるんやね。そのぴったりな言葉でその友達が「できた!」ってなったのが見ててなんか、うれしかったんや?

娘:そんなかんじ!

と、だいたいこんなことを話しました。

私がすごいなと思ったのは、「ちっちゃい子ってかわいいから」とかの理由がかえって来るかなーと思ったのにものすごくちゃんとした理由があったからです。

 実はこの時の会話は「トヨタ式の5回のなぜ」(車の会社のあのトヨタです)の話を聞いて試してみたのですが、聞いたことありますか?(https://infinity-agent.co.jp/lab/5whys-nazenaze-analysis/)

だいぶ簡単に紹介すると、『業務上で何かトラブルが起きたときになぜそれが起きてしまったかを明らかにする手段』らしいです。「根本的な原因」を明らかにするために「なぜ」と5回質問するというものです。

だいぶはしょってしまっているかもしれませんが、私は「根本を明らかにする」というところに注目して娘の「将来の夢」の根源を知りたいな、と思って質問してみました。

正確にはこの時は「なぜ」は4回しか聞いていませんが・・「将来先生になりたい!」という願望から娘が普遍的に好きなことが知れたのかもしれない、と思っています。

この場合おそらく、自分の発する「言葉」(アドバイス)で相手が伸びる、とか、力を発揮できるとか、その面白さを感じたのではないかな、と思います。

ということはもし「先生」になる道が絶たれたとしても根源になる自分のやりたいこと、求めていることに合う道を探せばいいのです。

思えば娘は言葉をしゃべり始めたのも会話ができるようになるのも早かったことを思い出しました。(「てにをは」の使い方がかなり正確だったり、まだ発音がうまく出来ないために相手に伝わらないときは言い方を変えたりしていたのです)

併せて、周りを観察する癖があって、困ってる子のお世話を買って出るようなところもありました。

自分が子供の頃、感銘を受けたことや時間を忘れて夢中になったこと、覚えていますか?

もしかしたらそこがあなたの「やりたいこと」につながる糸口になるかもしれません。なかなか自分で思い出せないときはご両親や小さいときに関わった人に話を聞いてみると面白いかも知れません!

自分の忘れていた「自分の興味の根本」と出会えるかもしれません。

私も娘がとっても大事な話を教えてくれたのでこれは覚えておきたいな、と思いました。

今回は子育てにおいてのエピソードになりましたが、これは子育てに限らず自分には一体なにができるのだろう、と悩んでいる社会人の方、これから社会に出て行く学生さんたちにもヒントになるのでは?とも思い、シェアしようと思いました!